毎年恒例のふるさと納税、楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?私もその一人です。返礼品を選ぶのはもちろん、自治体が独自に行っていたポイント還元も、お得感があって魅力でしたよね。
- しかし、2025年10月から、その状況が大きく変わります。総務省の通達により、ふるさと納税における「ポイント還元」が原則として禁止されることになったのです。

なぜポイント還元は廃止されたのか?
これまで、一部の自治体では、寄付額に応じて独自のポイントを発行し、そのポイントを使って提携するお店や施設を利用できる仕組みがありました。これが、実質的に寄付額の3割を超える「お得」な返礼品になってしまうのではないか、という問題が指摘されていました。
ふるさと納税は、あくまで寄付に対するお礼として返礼品を送る制度であり、過度な競争を防ぐため、返礼品の価格は「寄付額の3割以下」と定められています。ポイント還元が、このルールを形骸化させてしまうという懸念から、今回の通達に至ったと考えられます。
これからどうなる?
ポイント還元がなくなると、ふるさと納税の魅力が半減してしまうと感じる方もいるかもしれません。しかし、これは「お得」がなくなるということではありません。
今後は、本来の制度の趣旨である**「返礼品」**にさらに注目が集まるでしょう。寄付額の3割以下というルールは厳格に守られますが、各自治体は創意工夫を凝らした魅力的な返礼品を用意し続けています。
例えば、
- 地域の特産品:旬のフルーツやお肉、お米など、その土地ならではの美味しいものが手に入ります。
- 伝統工芸品:職人の技が光る逸品は、見るだけでも楽しいものです。
- 体験型返礼品:旅行やアクティビティ、温泉の利用券など、思い出作りに役立つものもあります。
ポイント還元に頼らない、返礼品本来の価値で勝負する時代が来たと言えるでしょう。
FPとしてのアドバイス
ふるさと納税の目的は、寄付を通じて地域を応援すること。そして、自己負担額2,000円で税金の控除が受けられるという節税効果です。
ポイント還元がなくなっても、この**「節税効果」**は変わりません。お得なふるさと納税を続けるために、以下の点を意識してみてください。
- 「返礼品」の価値を再確認する: ポイント還元に惑わされず、本当に欲しいもの、使ってみたいもの、食べてみたいものなど、返礼品そのものの価値で選びましょう。
- 複数のサイトを比較する: 各ふるさと納税サイトには、それぞれ独自のキャンペーンやポイント制度があります。ポイント還元がなくなるからといって、すべてがお得でなくなるわけではありません。サイトごとの違いを比較してみるのもおすすめです。
- 計画的に寄付を行う: 今年の控除上限額をしっかり把握し、計画的に寄付を行いましょう。上限額を超えてしまうと、自己負担が増えてしまうので注意が必要です。
ポイント還元廃止は、一時的に戸惑うかもしれませんが、ふるさと納税の本質を見つめ直す良い機会です。ぜひ、これからも賢く、そして楽しみながらふるさと納税を活用してくださいね!
次回は、実際にふるさと納税を行いたい人のために、詳しくを解説いたします!
ご期待ください。