「子どもの教育にはお金をかけたいけれど、将来いくらかかるのか不安…」
「私立高校が実質無償化になったと聞いたけれど、本当にお金はかからないの?」
子育て世帯にとって、教育費は避けて通れない最大の関心事です。
今回は、データから読み解く教育費のリアルと、多くの人が誤解しがちな「私立無償化」の落とし穴、そして新たに始まる子育て支援制度について、FPの視点でわかりやすく解説します。
1. データで見る!私立に通う割合のリアル
「うちはずっと公立でいいかな」と思っていても、子どもが成長するにつれて周囲の環境や本人の希望で、私立への進学を検討するご家庭は少なくありません。
実際に、学年が上がるにつれて私立に通う子どもの割合はどのように変化するのでしょうか。
なんと、高校生になると「約3人に1人」が私立に通っています!
「高校から私立」という選択肢は、決して珍しいことではありません。だからこそ、早いうちからの資金準備が必要不可欠になります。
2. 「私立無償化」の大きな落とし穴
「でも、今は国の制度で私立高校も実質無償化になったんでしょ?」
そう安心している方は、要注意です。
たしかに「高等学校等就学支援金制度」などにより、国や自治体から補助金が出ます。しかし、ここで絶対に知っておくべき残酷な事実があります。
私立高校に通う場合、授業料がゼロになったとしても、それ以外の費用が家計に重くのしかかります。以下は「全額自己負担」となる主な項目です。
- 施設設備費(校舎の維持費など)
- 入学金(初年度のみ)
- 制服代・指定カバン代
- 修学旅行の積立金
- 部活動費・遠征費
これら全てを合わせると、無償化制度を利用しても
「年間数十万円」の持ち出しが発生するケースがほとんどです。
3. 2026年スタート「こども誰でも通園制度」
教育費の負担が重くなる一方で、国も新たな子育て支援策を打ち出しています。
その一つが、2026年度から全国で本格的にスタートする「こども誰でも通園制度」です。
この制度の3つのポイント
これまでの保育園は「親が働いていること」などの条件が必要でしたが、この制度は就労要件を問わず、専業主婦(夫)家庭でも利用できます。
生後6ヶ月〜満3歳未満の未就園児を対象に、月10時間などの一定枠内で保育施設を利用できる仕組みです。(※自治体により詳細が異なります)
「美容院に行きたい」「少し一人で休息したい」といった親のリフレッシュ目的や、子どもに集団生活を経験させたいという目的でも活用できます。
4. FPからのアドバイス
「なんとかなる」は禁物。早めの計画が明暗を分ける
教育費は、人生の三大資金(教育・住宅・老後)の中で、唯一「いつ、いくら必要になるか」が事前にわかりやすい資金です。
- ① 情報収集: 最新の補助金制度や無償化の範囲を正しく理解する。
- ② ライフプランニング: 子どもが高校・大学に進学する時期に、貯蓄がいくらあるべきか逆算する。
- ③ プロに頼る: 学資保険が良いのか、NISAが良いのか、ご家庭ごとの正解をプロと一緒に見つける。
制度を賢く利用しつつ、足りない部分は早めにコツコツ準備を始めることが、子どもの選択肢を広げ、親の安心につながります。